テーマ 《災害に強い魅力的な地域づくり》

九州大学大学院 芸術工学研究所 環境デザイン部門の主催で、
東京大学地震研究所地震予知センターの平田 直教授センター長
京都大学防災研究所 林 春男教授等のご参加と、
100名強の一般参加を戴き、復興の状況や課題についてのシンポジウムが開催されました。

星野村の被害と復興についての事例発表とパネラーとして参加させて戴きました。

10年前の中越地震の被害地山古志村復興を支え、現在はながおか市民協働センター長の
稲垣文彦氏の復興の足取りの基調講演は今後の星野村の復興に大変参考になりました。

午後の九州北部豪被害に対する、黒木町、うきは市、星野村の被害状況と復興状況の事例発表に続き、
参加者の皆さんとの「これからの復興について」のパネルディスカッションでは、沢山の意見や質問が出ました。

●次の世代に災害の目印と指針を残しておくことが大事。
●田舎には沢山のネットワーク(隣組、子ども会等)があるが稼ぐ世代がいない。
●高齢化が進むと10年後、20年後の姿を描いた対策が必要。
●経済が回っている所には、自然と人が増える。
●自然災害は自然の生業で、復旧工事は元の姿に戻そうとしているが、
川幅が広くなった所は、それが自然の摂理ではないか。
災害を受け入れて一度引いて見つめることも必要。

等、多くの意見が出ました。

主催者の九州大学の研究発表も、これから中山間地の農業の持続性について、
災害時の農林地が果たした役割(一時的に土砂や水を溜め被害を軽減させた)等、
その為のこれからの地域づくりの姿など大変参考になりました。

こうしたシンポジウムの内容が市民全員に届くようになれば、
被災を経験した皆さんが自分のこととして
自分の地域の復興に向け大変参考になるのではないでしょうか。

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橋爪副市長の挨拶

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稲垣文彦氏の基調講演

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事例発表

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パネルディスカッション

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沢山の方から意見が出ました

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総括をされる、京都大学防災研究所 巨大災害研究センター長
林 春男教授